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2007年02月28日

地図にないイタリア

新婚旅行でイタリアを旅行していた友人夫婦が、イタリアの赤ワインと現地で撮影した写真を手に遊びにやって来た。

出発前、友人夫婦はローマの市街地図を開いて、地図上の観光スポットや大通りの名前にマーカーで印をつけたりしていたから、今回のイタリア旅行では、てっきりイタリアの名所めぐりを楽しんできたのだと思っていた。

ところが、イタリアで撮ってきたという写真を見せてもらうと、地図に載っているような有名スポットの写真は一枚もない。

イタリアに行ったことのない私でも、イタリアの首都ローマといえばコロッセオやトレビの泉、バチカンなどがすぐ頭に思い浮かぶ。

が、そんな観光地図なら必ず載っていそうな名所の写真は一枚もないのだ。

写真の被写体になっていたのは、地図には決して載っていないような普段着のイタリア。現地のイタリア人が行きつけにしている小さなレストランの店先だったり、イタリア人の太った肝っ玉母さんだったり、石造りの民家やその窓際に飾られた花、石畳の細い路地で昼寝をする猫だった。

これらのイタリアの風景からは、コロッセオやバチカンのように訪れる人を圧倒するような荘厳で壮大なイタリアを感じ取ることはできないけれど、地図にないイタリアからはそこに住む人々の生活の息づかいが聞こえるような気がした。

出発前に友人夫婦が地図上の名所に印をつけていたのは、イタリア観光の外国人が必ず立ち寄る場所を避けるためだったらしい。

イタリアに住む人々との出会い、土地の人しか知らない地図にない場所、一般の観光客なら足早に通り過ぎてしまうイタリアの風景を深く心に刻んできたという。

これから二人が手を取り合って歩んでいく夫婦生活だって、必ずしも自分たちが用意した結婚という地図の通りにはいかないだろう。

でも地図にないイタリアを経験した二人ならきっと地道に努力して、どんな困難も乗り越えていけるような気がした。

lifetostyle at 13:38 │Comments(0)TrackBack(0)clip!

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